一色まこと「ピアノの森」

(モーニングKC)★★★★★

18年にわたる長期連載が完結し、

2015年12月に最終巻の26巻が、

出版されました。

森で出会った天才少年、一ノ瀬海と

交通事故によりピアノが弾けなくなったピアニスト、

阿字野壮介の師弟愛が話の中心。

ショパンコンクールのシーンもとても良かったですが、

ラストに海と阿字野が2台ピアノを弾くシーンが、

とても感動的でした。

曲目がラヴェルの「ラヴァルス」で、

3年前の発表会で私が2台ピアノで弾いたのと同じだったので、

さらに感動が倍増。

印象に残るセリフは

「私にもしちゃんとしたピアニッシモが弾けたら、

 ベルリンフィルのソリストだってつとまるだろう。」

「ピアニストには二種類ある。もう一度聴きたいか、そうでないか。」

年を重ねるに連れて、ピアニッシモの音色が上手に出せることが、

いかに大変で大切か、ひしひしと感じています。

 

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