シャルル・リシャール=アムラン

2015年ショパン国際ピアノコンクールで2位になった

アムランのピアノリサイタルに行って来ました。

プログラムは

 モーツァルト「幻想曲K.397」

 ショパン 「即興曲第1番、第2番、第3番」

      「幻想即興曲」

 ババジャニアン「エレジー」「前奏曲ーヴァガルシャパト舞曲」

        「即興曲エクスプロンプト」「カプリッチョ」

 シューマン 「アラベスク」

       「ピアノソナタ第1番」

ババジャニアンはロシアの後期ロマン派ピアニズムに分類されるアルメニアの作曲家で、

初めて聴きましたが、綺麗な曲から激しい曲まで魅力的でした。

アムランはインタビューで次のように答えています。

「5歳から18歳までルーマニア出身のスルドレスク先生に習いました。

 技巧練習のための練習曲は用いず、曲の中で必要な技術を身につけました。

 カバレフスキー、トゥリーナなど音楽的に優れていて子供の興味を喚起する曲や、

 和声的に多様で耳を鍛えられる曲を選んでくれて、難しすぎる曲は選ばず、

 一度にワンステップずつ成長できるようにしてくれました。

 自分の存在を見せつけるのではなく、音楽の後ろに隠れ、

 作品自体をじっくりと聴かせるピアニストを目指したいです。」

ショパンコンクールを間近で聴いていた調律師さんが、

右のペダルはみな微妙に上げ下げするが、

アムランは左のペダルも同じように操作していたと驚いたそうです。

弱音でいろいろ表現すべきだと思い、弱音を基礎にして、

音の強弱を音色として弾き分けているらしいです。

フォルテは大きな音を出すことによってのみならず、

重みのある音、鋭い音といったカラーの変化によって表現し得ると

アムランは語っています。

この点がアムランの温かい魅力的な音色を生み出しているのでしょう。

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