12月10日セルゲイ・ババヤンのピアノリサイタルに行ってきました。
ババヤンはアルメニア出身で、アルゲリッチの2台ピアノのパートナーであり、
若手で世界的に人気のトリフォノフの先生として有名です。
プログラムはオールショパンで
ポロネーズOp.26-1 ワルツOp.64-2 舟歌Op.60 ワルツOp.69-2 ノクターンOp.9-3
幻想ポロネーズOp.61 即興曲Op.29 前奏曲B.86 ワルツOp.34-1
ここで休憩
マズルカ(後半はほとんどマズルカ)Op.6-2 Op.63-3 Op.63-2 Op.7-3 Op.24-4 Op.7-1 Op.67-2
Op.67-3 Op.67-4 Op.68-2 Op.68-3 変ロ長調(遺作) Op.6-4 Op.41-4 Op.30-1 Op.30-2 Op.33-4
Op.56-2 ワルツOp.34-3
出だしから音色がヴェールに包まれた感じの音でびっくり。
ピアノがファツィオリだからかと思いましたが、よく見ていると半分以上ソフトペダルを
踏んでいるみたいでした。
ファツィオリは最近コンクールやリサイタルで弾かれることが多くなってきたメーカーなので、
ネットで調べてみると、創業30年でトップブランドの仲間入りをしたイタリアの最高級ピアノで、
手作りのため年間130台しか作られないみたいです。
軽く柔らかいタッチと伸びやかな美しい響きが特徴と書いてありました。
会場が武蔵野市民文化会館小ホールで500人くらいと狭く、
照明も少し暗くしてサロンコンサートみたいな演出でした。
ショパンの小品が中心でしたので、音色も工夫して、休憩以外は一気に弾き通していました。
実際にショパンはこんな雰囲気でコンサートをしていたのではないかと
感じさせるようなリサイタルを狙っていたのかなと思いました。